関節リウマチ

●関節リウマチとは、一般に、骨や関節、筋肉など、身体を支え動かす運動器官が全身的な炎症を伴う病気を総称して「リウマチ性疾患」といいます。
このうち、関節に炎症が続いて、関節が少しずつ破壊され、やがて機能障害を起こす病気が「関節リウマチ」です。
 
関節リウマチの特徴的な症状は「関節の腫れ」です。もっとも起きやすいのが、手首や手足の指の関節です。 
また、関節リウマチの症状は左右対称に両側の関節にあらわれることが多いのが特徴です。
 
●発症年齢

関節リウマチの発症のピークは30~40歳代で、性別では女性に多く、男性に比べ5~6倍と高頻度の発症です。
しかし、60歳代からの発症も多く、この場合を「高齢発症関節リウマチ」と呼んでいます。
また、15歳未満で発症する場合は、「若年性関節リウマチ」と呼んでいます。

●症状

関節リウマチに特徴的な「腫れと痛み」は、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの外敵を攻撃し排除するシステムに異常が生じ、その結果関節に炎症が起こって生じるものです。
ところが、何らかの原因でこのシステムに異常が生じることがあります。
正常な組織との間に争いが起こると、炎症とともに関節が破壊されます。
こうした現象が関節に起こる病気が関節リウマチです。
関節で炎症が続くと、関節の中にある「滑膜」に血管や細胞が増えて、滑膜が厚く腫れてしまいます。
腫れあがった滑膜はやがて骨の軟骨部分や靱帯を破壊し、そのまま進行すれば骨まで破壊してしまいます。

●症状の強さ

関節リウマチの症状の強さを調べるために、医師による関節の評価、患者さんの自己評価、血液検査の結果を組み合わせた総合的な指標が使われます。
DAS(Disease Activity Score、「ダス」)と言われるものです。
DASの数値によって、関節リウマチの症状がどれくらい強いものなのかを具体的かつ客観的に知ることができます。

●治療

関節リウマチというと、将来的には「寝たきり」という印象が持たれた時代もありました。しかし最近では、良い薬が増え、薬の使い方も上手になりました。新しい薬のための治験も積極的に行われています。

また、手術の技術も進歩してきています。関節リウマチの患者さんも歩けるようになられる方もいらっしゃいます。

関節リウマチの治療の基本は、病気の進行を抑え、痛みをとることです。

○非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)
NSAIDは、痛みと炎症を抑え、速効性のある薬です

○副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)
ステロイドは少量で炎症を強力に抑えます。
炎症が激しい場合などに使用し、劇的に改善する場合がありますが、すぐにやめるとまた症状が出てくることがあります。したがって、やめる際には徐々に量を減らしていく必要があります。
また、さまざまな副作用も発現しますので、使用の際は、注意が必要です。

○抗リウマチ薬(DMARD)
DMARD は、炎症の原因である免疫異常に働きかけて、病気の進行そのものを抑える目的のものです。
一般に効果があらわれるのが遅く、早くても1カ月、遅いと半年くらいかかることもあります。したがって、1カ月~半年くらいの期間で効果の判定を行います。効果が見られない場合は、現在日本で認可されているリウマトレックスなど11種類あるうちの、他のDMARDに切り替えて様子をみることもあります。

●予防

一番重要なのは、睡眠時間を十分にとることです。夜更かしは避け、疲労感が強い時は、時間を決めてお昼寝をして疲れをためないようにしてください。精神的なイライラも病気には悪影響です。ゆっくりした気持ちで過ごすように心がけましょう。
また、ビールなどのアルコール類はひかえるようにしてください。リウマチの活動期にお酒を飲むことは、火に油を注ぐような結果になりかねません。

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カテゴリー:高齢者に多い疾患

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